怪奇骨董ますらおぶりっこ

たおやめぶりに憧れる日記。涙がちょちょぎれちゃう。だってますらおぶりっこだもの。

夢日記:サザエさん

わあ、サザエさんなんて見るの何年ぶりだろう。しかしなにやら様子がおかしい。フネが遺影になっていたと思ったら別のシーンでしれっと登場するのを始め、登場人物の年齢が定まらない。年齢の異なる同一人物が同時に登場したりする。4コママンガをYoutube動画化したようなコマ送りになったり映像表現もらしからぬ。最近のサザエさんはだいぶ攻めてんね。

サザエさん時空は、特定の瞬間を境界に1年間巻き戻るわけではなく、サザエさん時空間内の微細な構成ながもつれ合いながらミクロで秒速1秒を刻みマクロで時を止め/巻き戻している。時間とは、時空間の熱が発散していく過程として生じる現象だ。夏休みのお友達むけに例えると、サザエさん時空は36度の体温をたもっているいきもののようなできごと。外部から料理とか秩序を取り込んで、体温を生み出して、うんこしょんべんとして混沌を排出する。死ねば土に還る。さーて今季のサザエさんは、サザエさん時空外の秩序が枯渇し始めた時代、その内部で生じた混乱が描かれる、とグーグル先生は言う。ありがちな設定だけどサザエさん世界観で公式にってところがすごい。すごい。

画面を見やると登場人物のキャラクター性は歪になり始めている。記憶と人格が人間のプライマリキーだと誰かが言っていたことを思い出す。もう登場人物の同一性は溶け始めている。ハナザワさんのパパとアナゴさんとか。ちなみに物語にはハナから記憶と人格が曖昧な役割を演じるだけの存在がいる。時空の混乱で人間性はたやすく崩壊しても、役割の構造は維持されるのでは。というかサザエさん時空の住人は時空の織りなす微細な時間の巻き戻しにより記憶が常に塗り替えられ人格だけの存在となり、その脳はだいぶ壊れていると思うんだけど恐ろしい恐ろしい。なるほど野菜はいちにち350グラムくらい食べてそうだし野球とか運動もしてるカツオ達がまだ崩壊していないのはそういうことなのか?14歳になったイソノカツオ、最後の伝令。

なお、サザエさん時空が外部に及ぼした災禍は劇場版サザエさん外伝として制作が進んでいるとか。たのしみだ。